「本当にアリンダ様は。今度という今度は、ただでは済まされないでしょう。夕星様のお怒りも、並ではありませんし。皇帝陛下も重臣たちも、ちょっと真剣に考えているようです」
椅子に座りながら、セドナは状況を説明した。
近衛隊に捕らえられたアリンダの兵士たちは、獄舎に繋がれたらしい。
アリンダ皇子は、皇子という立場上、今はとりあえず一室に閉じ込められているが、皇帝よりもむしろ、皇后の怒りが凄まじく、皇子の地位を剥奪して、獄に繋ぐよう進言しているらしい。
「やはり女性からしたら、アリンダ様など百害あって一利なしですからね」
何だか凄いことになっている。
少し怖くなり、朱夏は胸元を探った。
そこで、あ、と思い出す。
大切にしていた守り刀がない。
確か最後の最後に、鎖を引きちぎった。
あれがあったから、兵士を蹴散らせたのだ。
そのまま握っていたはずだが、憂杏が来てくれてからの記憶は曖昧だ。
どこかで手を離してしまったのだろうか。
「憂杏。あの、あたし、守り刀を持ってたはずなんだけど」
きょろきょろしながら言う朱夏に、憂杏は、ああ、と立ち上がり、机の上に置かれた白い布を指した。
「血で汚れてたから、綺麗に拭いておいた。鎖は切れちまったな。また調達してやるよ」
ほっと息をつき、朱夏は憂杏に頷いた。
セドナはちらりと布の上の刀を見、ふぅ、とため息をつく。
椅子に座りながら、セドナは状況を説明した。
近衛隊に捕らえられたアリンダの兵士たちは、獄舎に繋がれたらしい。
アリンダ皇子は、皇子という立場上、今はとりあえず一室に閉じ込められているが、皇帝よりもむしろ、皇后の怒りが凄まじく、皇子の地位を剥奪して、獄に繋ぐよう進言しているらしい。
「やはり女性からしたら、アリンダ様など百害あって一利なしですからね」
何だか凄いことになっている。
少し怖くなり、朱夏は胸元を探った。
そこで、あ、と思い出す。
大切にしていた守り刀がない。
確か最後の最後に、鎖を引きちぎった。
あれがあったから、兵士を蹴散らせたのだ。
そのまま握っていたはずだが、憂杏が来てくれてからの記憶は曖昧だ。
どこかで手を離してしまったのだろうか。
「憂杏。あの、あたし、守り刀を持ってたはずなんだけど」
きょろきょろしながら言う朱夏に、憂杏は、ああ、と立ち上がり、机の上に置かれた白い布を指した。
「血で汚れてたから、綺麗に拭いておいた。鎖は切れちまったな。また調達してやるよ」
ほっと息をつき、朱夏は憂杏に頷いた。
セドナはちらりと布の上の刀を見、ふぅ、とため息をつく。


