「ぎゃああっ!」
兵士が傷を押さえる前に、朱夏は剣を下に引いた。
血が迸る。
捕らえる手が緩んだ隙に、両拳を思いきり振って、兵士の横っ面を殴り飛ばした。
横に倒れ込んだ兵士はそのままに、立ち上がりざま、レダを背後から引っ張っていたもう一人の兵士の肩に、守り刀を突き刺す。
「ひいぃぃっ」
怯んだ兵士を蹴り、剣を引き抜いたとき、ばたばたという足音が聞こえた。
ほとんど同時に、朱夏を呼ぶ声が聞こえる。
「朱夏姫様! どこにおられます?」
「朱夏! どこだ!」
聞き慣れた野太い声に、朱夏は扉に駆け寄り、ドン、と叩いた。
「憂杏! ここ! この扉の中!! 助けて!!」
たちまちすぐ近くに足音が集まり、扉がきしむ。
一瞬で、目の前の扉は打ち砕かれた。
「朱夏!」
飛び込んできた憂杏に、朱夏は飛びついた。
同時に、脇をすり抜けて、何人かの近衛隊員がなだれ込む。
レダを助け起こし、中にいた兵士を捕縛していく。
「大丈夫か、怪我はないか?」
ざっと朱夏の身体を見、憂杏は肩にかけていた外套を朱夏に被せた。
元々着ていた衣は、上衣はあるが前が全開だし、下衣はない。
両手首はいまだに縛られたままだ。
「とにかく、そうだな・・・・・・俺らのところに行こう」
少し考え、憂杏は外套を巻きつけた朱夏を抱き上げると、近衛隊に後を頼んで、小宮に向かった。
兵士が傷を押さえる前に、朱夏は剣を下に引いた。
血が迸る。
捕らえる手が緩んだ隙に、両拳を思いきり振って、兵士の横っ面を殴り飛ばした。
横に倒れ込んだ兵士はそのままに、立ち上がりざま、レダを背後から引っ張っていたもう一人の兵士の肩に、守り刀を突き刺す。
「ひいぃぃっ」
怯んだ兵士を蹴り、剣を引き抜いたとき、ばたばたという足音が聞こえた。
ほとんど同時に、朱夏を呼ぶ声が聞こえる。
「朱夏姫様! どこにおられます?」
「朱夏! どこだ!」
聞き慣れた野太い声に、朱夏は扉に駆け寄り、ドン、と叩いた。
「憂杏! ここ! この扉の中!! 助けて!!」
たちまちすぐ近くに足音が集まり、扉がきしむ。
一瞬で、目の前の扉は打ち砕かれた。
「朱夏!」
飛び込んできた憂杏に、朱夏は飛びついた。
同時に、脇をすり抜けて、何人かの近衛隊員がなだれ込む。
レダを助け起こし、中にいた兵士を捕縛していく。
「大丈夫か、怪我はないか?」
ざっと朱夏の身体を見、憂杏は肩にかけていた外套を朱夏に被せた。
元々着ていた衣は、上衣はあるが前が全開だし、下衣はない。
両手首はいまだに縛られたままだ。
「とにかく、そうだな・・・・・・俺らのところに行こう」
少し考え、憂杏は外套を巻きつけた朱夏を抱き上げると、近衛隊に後を頼んで、小宮に向かった。


