「でもやっぱり、馬は軍馬がいいね。速いし。ちょっとした距離なら、こいつも頑張ってくれるけど」
ひらりと背に乗り、ユウは朱夏に手を差し伸べた。
---軍馬に、慣れてるんだ---
確かにユウの軍馬の扱いは、相当手慣れたものだった。
気性の荒い軍馬を、あれほど巧みに操れる者など、そういない。
ますますユウが、わからなくなる。
朱夏はユウの手を握ると同時に、ぐっと力を込め、自ら馬の背に跨った。
またユウと向かい合って乗るハメになるのは避けたかったので、引き上げられる前に自分から乗ったのだが、一瞬乗る場所にも迷った。
ユウの後ろに乗ろうかとも思ったが、そうすると向かい合わせのときと同様、ユウの身体しか、掴まるところがない。
しかも、向かい合わせのときよりしっかり掴まらないと、落ちる可能性がある。
ということで、朱夏はユウの前に、前を向いて飛び乗った。
「やっぱりこっちのほうが、収まりがいいね」
特に気にすることもなく背後から言い、朱夏を抱くように手綱を取ると、ユウは軽いかけ声と共に、馬を走らせた。
朱夏は前のめりになり、馬のたてがみにしがみつく。
背中に感じるユウの体温に、何となく落ち着かない。
不快な気持ちではないのだが。
ひらりと背に乗り、ユウは朱夏に手を差し伸べた。
---軍馬に、慣れてるんだ---
確かにユウの軍馬の扱いは、相当手慣れたものだった。
気性の荒い軍馬を、あれほど巧みに操れる者など、そういない。
ますますユウが、わからなくなる。
朱夏はユウの手を握ると同時に、ぐっと力を込め、自ら馬の背に跨った。
またユウと向かい合って乗るハメになるのは避けたかったので、引き上げられる前に自分から乗ったのだが、一瞬乗る場所にも迷った。
ユウの後ろに乗ろうかとも思ったが、そうすると向かい合わせのときと同様、ユウの身体しか、掴まるところがない。
しかも、向かい合わせのときよりしっかり掴まらないと、落ちる可能性がある。
ということで、朱夏はユウの前に、前を向いて飛び乗った。
「やっぱりこっちのほうが、収まりがいいね」
特に気にすることもなく背後から言い、朱夏を抱くように手綱を取ると、ユウは軽いかけ声と共に、馬を走らせた。
朱夏は前のめりになり、馬のたてがみにしがみつく。
背中に感じるユウの体温に、何となく落ち着かない。
不快な気持ちではないのだが。


