「ゆうあんって、あのおっきなおじちゃんのこと?」
トゥーラ皇后の膝で、ぱっとニオベ姫が顔を上げた。
おや、と思ったが、先程ナスル姫のところに行ったようだし、そこで会ったのだろう。
「ナスルお姉ちゃまは、あのおじちゃんのお嫁さんになるの?」
きらきらと瞳を輝かせて、ニオベ姫は身を乗り出す。
意外な反応に、朱夏は少し驚いた。
憂杏自身は子供好きだが、ニオベ姫から見たら、あのような大男、怖いだけではないのだろうか。
「ニオベ様、憂杏にお会いしたのですか? びっくりなさったのでは?」
朱夏が言うと、ニオベ姫は、きゃきゃきゃ、と笑い声を上げた。
「びっくりしたわ。でも面白かった。ぶんぶん振り回して、遊んでくれたの。あんな遊び、父様はしてくれないもの」
皇帝陛下の孫に、なんつーことするんだ、と思いつつ、朱夏はそろそろとトゥーラ皇后を窺った。
トゥーラ皇后は相変わらず優しい笑みを浮かべて、膝の上のニオベ姫の頭を撫でている。
「まぁ。ニオベ姫も、あの商人に懐いてしまったのね。そうね、ナスル様があの者に嫁げば、ニオベ姫の叔父さんになるわね」
「じゃあ、また遊んでもらえるかしら」
にこにこと言うニオベ姫は、なかなかお転婆なようだ。
憂杏のあやしかたは、なかなか手荒い。
朱夏は全然平気で、むしろ面白がっていたが、葵などはよく泣き喚いていたものだ。
トゥーラ皇后の膝で、ぱっとニオベ姫が顔を上げた。
おや、と思ったが、先程ナスル姫のところに行ったようだし、そこで会ったのだろう。
「ナスルお姉ちゃまは、あのおじちゃんのお嫁さんになるの?」
きらきらと瞳を輝かせて、ニオベ姫は身を乗り出す。
意外な反応に、朱夏は少し驚いた。
憂杏自身は子供好きだが、ニオベ姫から見たら、あのような大男、怖いだけではないのだろうか。
「ニオベ様、憂杏にお会いしたのですか? びっくりなさったのでは?」
朱夏が言うと、ニオベ姫は、きゃきゃきゃ、と笑い声を上げた。
「びっくりしたわ。でも面白かった。ぶんぶん振り回して、遊んでくれたの。あんな遊び、父様はしてくれないもの」
皇帝陛下の孫に、なんつーことするんだ、と思いつつ、朱夏はそろそろとトゥーラ皇后を窺った。
トゥーラ皇后は相変わらず優しい笑みを浮かべて、膝の上のニオベ姫の頭を撫でている。
「まぁ。ニオベ姫も、あの商人に懐いてしまったのね。そうね、ナスル様があの者に嫁げば、ニオベ姫の叔父さんになるわね」
「じゃあ、また遊んでもらえるかしら」
にこにこと言うニオベ姫は、なかなかお転婆なようだ。
憂杏のあやしかたは、なかなか手荒い。
朱夏は全然平気で、むしろ面白がっていたが、葵などはよく泣き喚いていたものだ。


