「あはははっ。お可愛らしい姫君ですねぇ。ほら、お茶をどうぞ」
涙目でとんとんと己の胸を叩く小さな姫に、朱夏は笑って自分のカップを差し出した。
「淹れたてじゃないから、冷めてます。すぐに飲んでも、大丈夫ですよ」
背中をさすってやりながら言う朱夏からカップを受け取ると、ニオベ姫はお茶を一気に飲み干した。
ふぅ、と一つ息をつき、もう一度ニオベ姫は、ちらりと朱夏を見る。
「ありがとう」
カップを差し出す。
そして、照れたように、たたた、とトゥーラ皇后のほうへと走り寄った。
「可愛いですねぇ。皇太子様も、可愛くて仕方ないって、仰ってました」
「まぁ、ほほほ。そうねぇ、私はこの子が初孫みたいなものですから、そりゃあ可愛いですけど。娘は遠い国に嫁ぎましたので、あちらの孫にはそうそう会えませんし。でもこれからは、朱夏姫様もおられるし、賑やかになりますわね」
談笑する皇后と朱夏をしばらくじっと見ていたニオベ姫は、また熱い視線を机の上の籠に注ぐ。
お菓子を目の前にして、興味を引かないわけがない。
「ニオベ様は、このお菓子がお好きなのですね」
くすくす笑いながら、朱夏は茶器から二つのカップにお茶を淹れた。
涙目でとんとんと己の胸を叩く小さな姫に、朱夏は笑って自分のカップを差し出した。
「淹れたてじゃないから、冷めてます。すぐに飲んでも、大丈夫ですよ」
背中をさすってやりながら言う朱夏からカップを受け取ると、ニオベ姫はお茶を一気に飲み干した。
ふぅ、と一つ息をつき、もう一度ニオベ姫は、ちらりと朱夏を見る。
「ありがとう」
カップを差し出す。
そして、照れたように、たたた、とトゥーラ皇后のほうへと走り寄った。
「可愛いですねぇ。皇太子様も、可愛くて仕方ないって、仰ってました」
「まぁ、ほほほ。そうねぇ、私はこの子が初孫みたいなものですから、そりゃあ可愛いですけど。娘は遠い国に嫁ぎましたので、あちらの孫にはそうそう会えませんし。でもこれからは、朱夏姫様もおられるし、賑やかになりますわね」
談笑する皇后と朱夏をしばらくじっと見ていたニオベ姫は、また熱い視線を机の上の籠に注ぐ。
お菓子を目の前にして、興味を引かないわけがない。
「ニオベ様は、このお菓子がお好きなのですね」
くすくす笑いながら、朱夏は茶器から二つのカップにお茶を淹れた。


