「炎駒殿といえば、アルファルドの宰相。偶然に出会った姫君が、宰相の娘さんだとは。運命を感じますわね」
皇帝の横から、皇后であろう女性が口を挟む。
「朱夏姫。私の母上、トゥーラ皇后だ」
横についていてくれた皇太子が、皇后を朱夏に紹介する。
ひえぇ、と妙な汗をかきながら、朱夏はひたすら平伏し続けた。
そのとき、朱夏のすぐ後ろに、誰かが跪く気配がした。
「おお」
皇帝陛下が、腰を浮かす。
それを制するように、朱夏の後ろから、よく知った声が聞こえた。
「皇帝陛下、お久しぶりにございます。このたびは、いきなりな申し出を受けていただき、誠にありがとうございます」
「大きくなられた。立派になられましたな。いや、ほんにそなたは、私の期待を裏切らぬ青年だ。お好きなだけ、我が国に滞在なされるがいい」
葵は朱夏の横に並ぶと、もう一度ありがとうございます、と頭を下げた。
皇帝自らが壇上から降り、葵を立たせる。
「うむ。ほんに大きくなられた。たくましくなられたなぁ。お父上は、お元気か?」
心底嬉しそうに、ぽんぽんと葵の肩を叩く。
そして、朱夏にも手を差し伸べ、葵の横に立たせた。
「う~む、こうやって見ると、良い感じに対になっておるな。そういえば、朱夏姫は葵王殿の武官とか。その細腕で、葵王殿を守っていたのか」
しげしげと二人を見ながら、感心したように皇帝が言ったとき、不意に高らかな笑い声が上がった。
皇帝の横から、皇后であろう女性が口を挟む。
「朱夏姫。私の母上、トゥーラ皇后だ」
横についていてくれた皇太子が、皇后を朱夏に紹介する。
ひえぇ、と妙な汗をかきながら、朱夏はひたすら平伏し続けた。
そのとき、朱夏のすぐ後ろに、誰かが跪く気配がした。
「おお」
皇帝陛下が、腰を浮かす。
それを制するように、朱夏の後ろから、よく知った声が聞こえた。
「皇帝陛下、お久しぶりにございます。このたびは、いきなりな申し出を受けていただき、誠にありがとうございます」
「大きくなられた。立派になられましたな。いや、ほんにそなたは、私の期待を裏切らぬ青年だ。お好きなだけ、我が国に滞在なされるがいい」
葵は朱夏の横に並ぶと、もう一度ありがとうございます、と頭を下げた。
皇帝自らが壇上から降り、葵を立たせる。
「うむ。ほんに大きくなられた。たくましくなられたなぁ。お父上は、お元気か?」
心底嬉しそうに、ぽんぽんと葵の肩を叩く。
そして、朱夏にも手を差し伸べ、葵の横に立たせた。
「う~む、こうやって見ると、良い感じに対になっておるな。そういえば、朱夏姫は葵王殿の武官とか。その細腕で、葵王殿を守っていたのか」
しげしげと二人を見ながら、感心したように皇帝が言ったとき、不意に高らかな笑い声が上がった。


