「朱夏!」
晩餐会の行われる大広間の前まで来ると、待ち構えていたように、夕星が駆け寄ってきた。
見たこともないような、きっちりとした正装だ。
思わず見惚れてしまう。
「会いたかったぁ~」
がばっと抱きついてくる夕星に、朱夏の心臓は久しぶりに跳ね上がった。
朱夏についてきた侍女らは、皆目を丸くしている。
「ちょ、ちょっとユウ・・・・・・」
人目を憚らず抱きつく夕星に、朱夏は慌てた。
が、見惚れていた相手に抱きつかれて、余計どぎまぎしてしまい、身体が動かない。
---ああ、あたし、ほんとにユウのことが好きなんだなぁ---
どきどきしつつも、そんなことを考えてしまう。
セドナが、ごほん、と咳払いをした。
「夕星様が、いかに朱夏姫様を想ってらっしゃるかは、よくわかりました。こちらに入られてから、まだそう経ってもいませんのに、まるで何年も会っていなかったかのような反応ですわね」
「道中は、ずっと一緒だったからな。着くなり、いきなりお前たちが朱夏を攫うもんだから、どこに行ったのかもわからんかったし。いきなりいなくなったら、寂しく思うのは当然だろ」
朱夏を抱きしめたまま、夕星はしれっと言う。
あまりに堂々としているので、返ってあまり甘さも感じない。
朱夏だけが夕星の腕の中で、茹で蛸のようになって固まっていた。
晩餐会の行われる大広間の前まで来ると、待ち構えていたように、夕星が駆け寄ってきた。
見たこともないような、きっちりとした正装だ。
思わず見惚れてしまう。
「会いたかったぁ~」
がばっと抱きついてくる夕星に、朱夏の心臓は久しぶりに跳ね上がった。
朱夏についてきた侍女らは、皆目を丸くしている。
「ちょ、ちょっとユウ・・・・・・」
人目を憚らず抱きつく夕星に、朱夏は慌てた。
が、見惚れていた相手に抱きつかれて、余計どぎまぎしてしまい、身体が動かない。
---ああ、あたし、ほんとにユウのことが好きなんだなぁ---
どきどきしつつも、そんなことを考えてしまう。
セドナが、ごほん、と咳払いをした。
「夕星様が、いかに朱夏姫様を想ってらっしゃるかは、よくわかりました。こちらに入られてから、まだそう経ってもいませんのに、まるで何年も会っていなかったかのような反応ですわね」
「道中は、ずっと一緒だったからな。着くなり、いきなりお前たちが朱夏を攫うもんだから、どこに行ったのかもわからんかったし。いきなりいなくなったら、寂しく思うのは当然だろ」
朱夏を抱きしめたまま、夕星はしれっと言う。
あまりに堂々としているので、返ってあまり甘さも感じない。
朱夏だけが夕星の腕の中で、茹で蛸のようになって固まっていた。


