「さ、では晩餐会のお支度を」
セドナが朱夏を奥に連れて行きながら、他の侍女に命じる。
ばらばらと忙しく動き回る侍女らを横目に見ながら、朱夏はセドナに促されるまま、寝室の椅子にかけた。
「お疲れでしょうけど、皇帝陛下へのご挨拶は外せません。時刻も時刻ですから、晩餐会を催すことになったのです。そうそう、お衣装ですけど、特に何か、ご希望はありますか? いきなりククルカンのドレスよりも、やはりアルファルドのお衣装のほうが、よろしいかしら」
目まぐるしく変わる己の周りに、いまだに頭がついていかない朱夏だったが、あ、と顔を上げて、持ってきた荷物を捜した。
「そうだ。アル、あの母上のリンズ、あれが良いな。アルファルド式の衣装でも、あれならちゃんとした場に着ても、おかしくないでしょ?」
そうですわね、とアルは積み重ねてある衣装箱を開け、大事にしまってあったリンズを取り出す。
「リンズというのは、アルファルドの女性のお衣装でしたわね。布を何枚も重ねて独自の風合いを出せるとか・・・・・・」
「ええ、まぁそうなんですけど。あたしは武官でしたから、あまり女性らしいリンズは、持ってないんです。でも父が、母のリンズをくださって」
アルが持ってきたリンズに着替えつつ、朱夏はセドナに説明した。
セドナが朱夏を奥に連れて行きながら、他の侍女に命じる。
ばらばらと忙しく動き回る侍女らを横目に見ながら、朱夏はセドナに促されるまま、寝室の椅子にかけた。
「お疲れでしょうけど、皇帝陛下へのご挨拶は外せません。時刻も時刻ですから、晩餐会を催すことになったのです。そうそう、お衣装ですけど、特に何か、ご希望はありますか? いきなりククルカンのドレスよりも、やはりアルファルドのお衣装のほうが、よろしいかしら」
目まぐるしく変わる己の周りに、いまだに頭がついていかない朱夏だったが、あ、と顔を上げて、持ってきた荷物を捜した。
「そうだ。アル、あの母上のリンズ、あれが良いな。アルファルド式の衣装でも、あれならちゃんとした場に着ても、おかしくないでしょ?」
そうですわね、とアルは積み重ねてある衣装箱を開け、大事にしまってあったリンズを取り出す。
「リンズというのは、アルファルドの女性のお衣装でしたわね。布を何枚も重ねて独自の風合いを出せるとか・・・・・・」
「ええ、まぁそうなんですけど。あたしは武官でしたから、あまり女性らしいリンズは、持ってないんです。でも父が、母のリンズをくださって」
アルが持ってきたリンズに着替えつつ、朱夏はセドナに説明した。


