「ええ。兵士たるもの、あまり着込んでいては、動きにくいですからね。昔から鍛えていますから、平気です」
言いながら、ひょいとアルが持っていた荷物を傍の荷馬車に積み込むと、連れていたもう一人の兵士は、レダを自分の馬のほうへ連れて行く。
アシェンも、アルを促しつつ、周りを見渡した。
出発の足並みが乱れないよう、まだ積み荷の残っている荷馬車のほうへは応援の兵士をやり、侍女が確実に兵士に乗せてもらえるよう、あぶれている者がいないか確かめる。
惚れ惚れするほど、見事な采配だ。
「では、どうぞ」
馬の前まで来ると、アシェンは手綱を取って、片方の手でアルの手を取る。
アシェンの手を借り、アルが馬に乗ると、自分もすぐに後ろに飛び乗り、隊の中に入った。
「今日は、首都の手前までですね。そこで一泊し、明日城に入ります」
いい加減慣れてきたのか、アシェンが行程を説明する。
アルはきょろきょろとしながら、ゆるゆる進む隊列を眺めた。
「このように寒いところで野営などして、大丈夫なのですか?」
少し前を進む隊の中に、朱夏とナスル姫の乗る輿が見える。
すぐ横を進む憂杏を確かめるように、ナスル姫が輿の布をめくって覗いているため、輿の中で毛布にくるまっている朱夏が見えた。
朱夏は動く元気もないように、顔の半分までも、毛布にくるまっている。
言いながら、ひょいとアルが持っていた荷物を傍の荷馬車に積み込むと、連れていたもう一人の兵士は、レダを自分の馬のほうへ連れて行く。
アシェンも、アルを促しつつ、周りを見渡した。
出発の足並みが乱れないよう、まだ積み荷の残っている荷馬車のほうへは応援の兵士をやり、侍女が確実に兵士に乗せてもらえるよう、あぶれている者がいないか確かめる。
惚れ惚れするほど、見事な采配だ。
「では、どうぞ」
馬の前まで来ると、アシェンは手綱を取って、片方の手でアルの手を取る。
アシェンの手を借り、アルが馬に乗ると、自分もすぐに後ろに飛び乗り、隊の中に入った。
「今日は、首都の手前までですね。そこで一泊し、明日城に入ります」
いい加減慣れてきたのか、アシェンが行程を説明する。
アルはきょろきょろとしながら、ゆるゆる進む隊列を眺めた。
「このように寒いところで野営などして、大丈夫なのですか?」
少し前を進む隊の中に、朱夏とナスル姫の乗る輿が見える。
すぐ横を進む憂杏を確かめるように、ナスル姫が輿の布をめくって覗いているため、輿の中で毛布にくるまっている朱夏が見えた。
朱夏は動く元気もないように、顔の半分までも、毛布にくるまっている。


