朱夏は、大きく息をついた。
「・・・・・・そっか。葵も、そんな歳になったのね」
言いながら顔を上げた朱夏に、憂杏は複雑な顔をした。
「お前も、そんな歳だろ。お前のほうが、そろそろ嫁の貰い手を見つけにゃ。何となく、葵といるのが普通と思ってたからな・・・・・・。身分的にも不足はないし、大方の奴は、朱夏は葵に嫁ぐものだと思ってた。それが、裏目に出た」
「そんな・・・・・・」
朱夏は目を逸らした。
周りがそこまで考えているとは思わなかったし、自分自身、葵に嫁ぐなどとは、思っていなかった。
というより、朱夏自身、そこまで考えていなかったのだ。
憂杏の言うように、ただ一緒にいるのが、当たり前だっただけだ。
「側室って手もあるが、そんなものは、嫌だろ?」
「ねぇ憂杏」
朱夏は再び憂杏を見上げた。
どうも、周りの気持ちより、己の気持ちのほうが、随分遅れているように感じる。
「皆、そこまで考えてたの? 確かに側室なんてもの、御免だけど。かといって、葵の正妃になるとか、そういうことまで、あたしは考えてなかったんだけど」
憂杏は、ちょっと目を見開くと、ふぅ、とため息をつき、ぐりぐりと朱夏の頭を撫で回した。
「それは、お前がお子様だっただけだ。お前ぐらいの歳になれば、結婚話が出るもんだぜ。まして、お前は貴族のお姫様なんだからな。今までお父上から、そういう話がなかったのも不思議だが、もしかしたらお父上も、葵との縁談を望んでいたのかもしれんな」
「・・・・・・そっか。葵も、そんな歳になったのね」
言いながら顔を上げた朱夏に、憂杏は複雑な顔をした。
「お前も、そんな歳だろ。お前のほうが、そろそろ嫁の貰い手を見つけにゃ。何となく、葵といるのが普通と思ってたからな・・・・・・。身分的にも不足はないし、大方の奴は、朱夏は葵に嫁ぐものだと思ってた。それが、裏目に出た」
「そんな・・・・・・」
朱夏は目を逸らした。
周りがそこまで考えているとは思わなかったし、自分自身、葵に嫁ぐなどとは、思っていなかった。
というより、朱夏自身、そこまで考えていなかったのだ。
憂杏の言うように、ただ一緒にいるのが、当たり前だっただけだ。
「側室って手もあるが、そんなものは、嫌だろ?」
「ねぇ憂杏」
朱夏は再び憂杏を見上げた。
どうも、周りの気持ちより、己の気持ちのほうが、随分遅れているように感じる。
「皆、そこまで考えてたの? 確かに側室なんてもの、御免だけど。かといって、葵の正妃になるとか、そういうことまで、あたしは考えてなかったんだけど」
憂杏は、ちょっと目を見開くと、ふぅ、とため息をつき、ぐりぐりと朱夏の頭を撫で回した。
「それは、お前がお子様だっただけだ。お前ぐらいの歳になれば、結婚話が出るもんだぜ。まして、お前は貴族のお姫様なんだからな。今までお父上から、そういう話がなかったのも不思議だが、もしかしたらお父上も、葵との縁談を望んでいたのかもしれんな」


