「そうですね。アルファルドには、東のものは、入ってきておりません。知らないものばかりでしたし」
「お妃様がおられましたら、是非東のものをお土産にしていただきたいところですけど。お国にないものでしたら、喜ばれましょう」
その後、苺鈴は今まで訪れた国の話を、葵に話して聞かせた。
それらは全て、葵の全く知らないことだったし、あらゆる権力者の相手をする苺鈴の話術も巧みで、葵はぐいぐい惹きつけられた。
ふと気づくと、向こうのほうで、夕星と憂杏が、こちらを見ている。
葵と目が合うと、二人はやっと近づいてきた。
「いやぁ、話が弾んでいるようだから、なかなか帰って来られなかったな」
夕星が笑いながら、手に持った包みを、葵の横に置く。
「どうだ? 苺鈴の話は、面白いだろう?」
「ええ。話にぐいぐい引き込まれて、夕星殿様たちが帰ってきたのも、全く気づきませんでした」
「続きが聞きたきゃ、寝物語にでもしてもらったらどうだ?」
包みの中から、焼き魚の串を一本取り、口に運びながら、何気なく言う夕星に、葵はきょとんとする。
ふと見ると、苺鈴が少し赤くなっている。
そういうことに疎いであろう葵の反応はともかく、苺鈴の意外な反応に、夕星は自分で言っておきながら、首を傾げた。
憂杏は無言で、同じ焼き魚を頬張っている。
「お妃様がおられましたら、是非東のものをお土産にしていただきたいところですけど。お国にないものでしたら、喜ばれましょう」
その後、苺鈴は今まで訪れた国の話を、葵に話して聞かせた。
それらは全て、葵の全く知らないことだったし、あらゆる権力者の相手をする苺鈴の話術も巧みで、葵はぐいぐい惹きつけられた。
ふと気づくと、向こうのほうで、夕星と憂杏が、こちらを見ている。
葵と目が合うと、二人はやっと近づいてきた。
「いやぁ、話が弾んでいるようだから、なかなか帰って来られなかったな」
夕星が笑いながら、手に持った包みを、葵の横に置く。
「どうだ? 苺鈴の話は、面白いだろう?」
「ええ。話にぐいぐい引き込まれて、夕星殿様たちが帰ってきたのも、全く気づきませんでした」
「続きが聞きたきゃ、寝物語にでもしてもらったらどうだ?」
包みの中から、焼き魚の串を一本取り、口に運びながら、何気なく言う夕星に、葵はきょとんとする。
ふと見ると、苺鈴が少し赤くなっている。
そういうことに疎いであろう葵の反応はともかく、苺鈴の意外な反応に、夕星は自分で言っておきながら、首を傾げた。
憂杏は無言で、同じ焼き魚を頬張っている。


