次のオアシスには、昨日とほぼ同じぐらいの時刻に到着した。
朱夏が目を開けると、昨日までの天幕とは違う屋根が目に入る。
寝台も、妙にふかふかだ。
夢だろうか、と思いつつ視線を滑らすと、すぐ横にアルの姿があった。
「あ、お目覚めですか?」
アルが覗き込み、額に置かれていた布を取った。
朱夏はもう一度、目だけで部屋の中を見回してみた。
やはり、見覚えはない。
「・・・・・・ここは・・・・・・?」
「皇太子殿下の天幕ですよ。皇太子殿下が、何人か先にやって、朱夏様をすぐに寝かせられるように、天幕を張っておいてくださったようですわ」
なるほど、と、朱夏は改めて天幕を見回した。
天幕のわりには、部屋がいくつかあるような、立派なものだ。
「申し訳ないな・・・・・・」
「そんなことないですよ。ほら、折角ですから、ゆっくり休んで、体力回復させないと」
でも案外、朱夏様も弱いのですね、と笑いながら、アルは絞った布を再び朱夏の額に置いた。
「じゃ、夕星様に、朱夏様がお目覚めになったこと、お知らせしてきますわ」
言いながら立ち上がり、アルは扉代わりの布をめくって出て行った。
ちらりと見えた布の向こうは、やはりまだ天幕の中が続いているようで、布の向こうがすぐに外、というわけではないようだ。
今ここにはいないが、夕星は同じ天幕の中にいるようで、ちょっと耳を澄ませば、アルと夕星と思われる人の声が、微かに聞こえた。
しばらくして、そろ、と布がめくられ、ぴょこんと顔を覗かせたのは、ナスル姫だった。
朱夏と目が合うと、ぱっと笑顔になって、寝台に走り寄ってくる。
「朱夏、大丈夫?」
「ええ、何とか」
上体を起こそうとする朱夏を、ナスル姫は押し留めた。
朱夏が目を開けると、昨日までの天幕とは違う屋根が目に入る。
寝台も、妙にふかふかだ。
夢だろうか、と思いつつ視線を滑らすと、すぐ横にアルの姿があった。
「あ、お目覚めですか?」
アルが覗き込み、額に置かれていた布を取った。
朱夏はもう一度、目だけで部屋の中を見回してみた。
やはり、見覚えはない。
「・・・・・・ここは・・・・・・?」
「皇太子殿下の天幕ですよ。皇太子殿下が、何人か先にやって、朱夏様をすぐに寝かせられるように、天幕を張っておいてくださったようですわ」
なるほど、と、朱夏は改めて天幕を見回した。
天幕のわりには、部屋がいくつかあるような、立派なものだ。
「申し訳ないな・・・・・・」
「そんなことないですよ。ほら、折角ですから、ゆっくり休んで、体力回復させないと」
でも案外、朱夏様も弱いのですね、と笑いながら、アルは絞った布を再び朱夏の額に置いた。
「じゃ、夕星様に、朱夏様がお目覚めになったこと、お知らせしてきますわ」
言いながら立ち上がり、アルは扉代わりの布をめくって出て行った。
ちらりと見えた布の向こうは、やはりまだ天幕の中が続いているようで、布の向こうがすぐに外、というわけではないようだ。
今ここにはいないが、夕星は同じ天幕の中にいるようで、ちょっと耳を澄ませば、アルと夕星と思われる人の声が、微かに聞こえた。
しばらくして、そろ、と布がめくられ、ぴょこんと顔を覗かせたのは、ナスル姫だった。
朱夏と目が合うと、ぱっと笑顔になって、寝台に走り寄ってくる。
「朱夏、大丈夫?」
「ええ、何とか」
上体を起こそうとする朱夏を、ナスル姫は押し留めた。


