「・・・・・・う・・・・・・まぁ、そういうことだ」
ぼりぼりと頭を掻きながら、憂杏はぼそぼそと言う。
そして、ナスル姫の腕を取ると、皆から逃れるように、さっさと自分の天幕の中に入った。
「まあぁ~。お兄様の天幕よりも、随分大きいですわね。物も多いし、商品が多いのね」
天幕の中で、ナスル姫はきょろきょろと辺りを見回した。
一時的に楽しんでいた夕星とは違い、元々商人である憂杏の天幕は、生活感が溢れている。
「あらっ何となく分かれてるのかしら? こっちがお家ってこと?」
天幕の奥のほうに駆けて行きながら言うナスル姫に、憂杏は、ふぅ、と息をつく。
ようやく気持ちも落ち着いてきた。
気を取り直して、憂杏は商品の中から反物を取りだした。
「綺麗な布ね」
覗き込むナスル姫に、憂杏は一巻きの反物を手渡した。
「・・・・・・随分分厚い布地ですのね」
手にした反物を少し引っ張り、手触りを確かめながら言うナスル姫に、憂杏は満足そうに笑った。
「わかるかい? そりゃ、北方の布地だよ。こっちは南部。厚さが全然違うだろ」
「そうなんですのね。そっか、北方は寒いですものね」
ぼりぼりと頭を掻きながら、憂杏はぼそぼそと言う。
そして、ナスル姫の腕を取ると、皆から逃れるように、さっさと自分の天幕の中に入った。
「まあぁ~。お兄様の天幕よりも、随分大きいですわね。物も多いし、商品が多いのね」
天幕の中で、ナスル姫はきょろきょろと辺りを見回した。
一時的に楽しんでいた夕星とは違い、元々商人である憂杏の天幕は、生活感が溢れている。
「あらっ何となく分かれてるのかしら? こっちがお家ってこと?」
天幕の奥のほうに駆けて行きながら言うナスル姫に、憂杏は、ふぅ、と息をつく。
ようやく気持ちも落ち着いてきた。
気を取り直して、憂杏は商品の中から反物を取りだした。
「綺麗な布ね」
覗き込むナスル姫に、憂杏は一巻きの反物を手渡した。
「・・・・・・随分分厚い布地ですのね」
手にした反物を少し引っ張り、手触りを確かめながら言うナスル姫に、憂杏は満足そうに笑った。
「わかるかい? そりゃ、北方の布地だよ。こっちは南部。厚さが全然違うだろ」
「そうなんですのね。そっか、北方は寒いですものね」


