「いやぁ、良い子じゃないか。どこで見つけたんだよ」
「そういえば、その辺の娘にも見えないな。良いとこのお嬢さんじゃないのかい」
「え、もしかして、憂杏と駆け落ちかい?」
「まさか、攫ってきたんじゃないだろうね?」
どよどよ、と人の輪が縮まる。
憂杏が、痺れを切らしたように、大きく手を振った。
「だあぁぁ~っもう! 黙って聞いてりゃ好き勝手なこと言いやがって。ちゃんと了解は得てるし、お姫さんだって承知の上だ!」
「ちゃんと好き合ってますから、ご心配なく」
吠える憂杏とは対照的に、ナスル姫はにこにこと答える。
その反応に、周りの人々は、さらに冷やかすように、憂杏を小突いた。
「この野郎。お姫さんだなんて、いい歳こいて、ベタ惚れじゃないかい」
「何言ってんだい。いい歳だから、余計なんだよ。若い嫁さんは、そりゃ憂杏にとっちゃ、お姫様だろうさ」
からからと笑う陽気なおばさんに、ナスル姫はきょとんとする。
憂杏がナスル姫を『お姫さん』と言うのはいつものことだし、事実、ナスル姫はお姫様である。
本当の身分を言っただけだと思うのだが・・・・・・。
が、おばさんはナスル姫に、ぐい、と顔を近づけて笑った。
「好いた女は、男にとっちゃお姫様なもんだよ。それにしても、好かれてるんだねぇ」
小首を傾げて、ナスル姫は憂杏を見上げる。
「そういえば、その辺の娘にも見えないな。良いとこのお嬢さんじゃないのかい」
「え、もしかして、憂杏と駆け落ちかい?」
「まさか、攫ってきたんじゃないだろうね?」
どよどよ、と人の輪が縮まる。
憂杏が、痺れを切らしたように、大きく手を振った。
「だあぁぁ~っもう! 黙って聞いてりゃ好き勝手なこと言いやがって。ちゃんと了解は得てるし、お姫さんだって承知の上だ!」
「ちゃんと好き合ってますから、ご心配なく」
吠える憂杏とは対照的に、ナスル姫はにこにこと答える。
その反応に、周りの人々は、さらに冷やかすように、憂杏を小突いた。
「この野郎。お姫さんだなんて、いい歳こいて、ベタ惚れじゃないかい」
「何言ってんだい。いい歳だから、余計なんだよ。若い嫁さんは、そりゃ憂杏にとっちゃ、お姫様だろうさ」
からからと笑う陽気なおばさんに、ナスル姫はきょとんとする。
憂杏がナスル姫を『お姫さん』と言うのはいつものことだし、事実、ナスル姫はお姫様である。
本当の身分を言っただけだと思うのだが・・・・・・。
が、おばさんはナスル姫に、ぐい、と顔を近づけて笑った。
「好いた女は、男にとっちゃお姫様なもんだよ。それにしても、好かれてるんだねぇ」
小首を傾げて、ナスル姫は憂杏を見上げる。


