「えっと・・・・・・。い、行くって、どこへ?」
差し出された手を見たまま、しどろもどろに答える朱夏に、ユウは軽く顎で市の先を示した。
「適当に。朱夏は、この国の人間だろ。他にも面白いところ、知ってるんじゃないか?」
そう言って、ひょいと朱夏の手を取ると、そのまま小走りで進み出す。
朱夏は不意を突かれて、転びそうになりながらも、手を引くユウの後についていった。
「市はさぁ、昨日からいるし、もう結構見ちゃったんだよね。他にもいろいろ、興味があってね」
楽しそうに言いながら、どんどん進むユウは、途中で棒に刺さった団子を二つ買うと、一つを朱夏に渡した。
ほくほくと湯気を立てる団子に食欲をそそられ、朱夏は団子にかぶりつく。
その様子を見、相変わらず楽しそうに、ユウも団子に口を付けた。
しばらくぶらぶらと歩いていたが、市の出口につくと、ユウは朱夏を振り返った。
「朱夏はここまで、歩いて来たのか?」
「いや。王宮からは、ちょっと離れてるもの。馬で来たよ」
市から王宮までは、お互いの位置が微かに見える程度だ。
「馬かぁ。どっかに繋いでいるのか? 呼べないか?」
「? あたしの馬だから、呼べば来るけど。繋いでないし」
アルファルドでは、馬は基本的に放し飼いだ。
一時的に入国した者や、慣れない者は繋いでいるが、この国の者は、口笛などで自分の馬を呼べるため、自分が乗らないときは、自由にしてやっている。
差し出された手を見たまま、しどろもどろに答える朱夏に、ユウは軽く顎で市の先を示した。
「適当に。朱夏は、この国の人間だろ。他にも面白いところ、知ってるんじゃないか?」
そう言って、ひょいと朱夏の手を取ると、そのまま小走りで進み出す。
朱夏は不意を突かれて、転びそうになりながらも、手を引くユウの後についていった。
「市はさぁ、昨日からいるし、もう結構見ちゃったんだよね。他にもいろいろ、興味があってね」
楽しそうに言いながら、どんどん進むユウは、途中で棒に刺さった団子を二つ買うと、一つを朱夏に渡した。
ほくほくと湯気を立てる団子に食欲をそそられ、朱夏は団子にかぶりつく。
その様子を見、相変わらず楽しそうに、ユウも団子に口を付けた。
しばらくぶらぶらと歩いていたが、市の出口につくと、ユウは朱夏を振り返った。
「朱夏はここまで、歩いて来たのか?」
「いや。王宮からは、ちょっと離れてるもの。馬で来たよ」
市から王宮までは、お互いの位置が微かに見える程度だ。
「馬かぁ。どっかに繋いでいるのか? 呼べないか?」
「? あたしの馬だから、呼べば来るけど。繋いでないし」
アルファルドでは、馬は基本的に放し飼いだ。
一時的に入国した者や、慣れない者は繋いでいるが、この国の者は、口笛などで自分の馬を呼べるため、自分が乗らないときは、自由にしてやっている。


