あまりこういう場に知り合いもいない朱夏は、目立たないように部屋の隅で、普段はあまり口にできない食べ物をいただいていた。
小さなパンに、肉とチーズをかけて炙ったものを口に放り込んでいると、いきなり後ろから声がかかった。
「朱夏。紹介しておくよ」
慌ててパンを飲み込み、涙目で振り返ると、横にナスル姫を連れた葵が笑っている。
葵がナスル姫に向かい、朱夏を指して言った。
「これは、僕のお付き武官の朱夏。強いんですよ。歳も近いでしょうから、話し相手になるでしょう」
「初めまして。朱夏と申します。ご用がありましたら、何なりとお申し付けください」
朱夏は姫の足元に素早く膝を折って、深く頭を垂れた。
「まぁ。武官って、凄いわ。お若いのに、葵王様付きなんて、相当な腕前なのね」
ナスル姫は、可愛らしく目を輝かせた。
近くで見ればなおさら、気品と美しさを兼ね備えた姫君だ。
姫は、きょろきょろと室内を見渡し、葵を見上げると、悪戯っぽく笑った。
小さなパンに、肉とチーズをかけて炙ったものを口に放り込んでいると、いきなり後ろから声がかかった。
「朱夏。紹介しておくよ」
慌ててパンを飲み込み、涙目で振り返ると、横にナスル姫を連れた葵が笑っている。
葵がナスル姫に向かい、朱夏を指して言った。
「これは、僕のお付き武官の朱夏。強いんですよ。歳も近いでしょうから、話し相手になるでしょう」
「初めまして。朱夏と申します。ご用がありましたら、何なりとお申し付けください」
朱夏は姫の足元に素早く膝を折って、深く頭を垂れた。
「まぁ。武官って、凄いわ。お若いのに、葵王様付きなんて、相当な腕前なのね」
ナスル姫は、可愛らしく目を輝かせた。
近くで見ればなおさら、気品と美しさを兼ね備えた姫君だ。
姫は、きょろきょろと室内を見渡し、葵を見上げると、悪戯っぽく笑った。


