朱夏がいくつかのフルーツを手に、泉に戻ると、二人はすでに水から上がって、談笑していた。
夕星が、朱夏に気づいて片手を挙げる。
夕星の姿を認めた途端、朱夏の心臓は跳ね上がった。
下は穿いているが、上半身は裸なのだ。
朱夏はこそこそと、葵を真ん中にして盾にした。
ちなみに葵も上半身は裸なのだが、葵なら何とも思わない。
「ミードでも、持ってくれば良かったねぇ。でも朱夏の好きなミードは、変だからなぁ」
葵がバナナを剥きながら言う。
「甘いだけのミードなんて、物足りないわ。あたしは大人なのね。水浴びだってしないし」
つん、と澄まして言う朱夏に、葵は、ぶは、と吹き出す。
「あははっ。夕星殿の裸を見ただけで、真っ赤になってるような朱夏が、大人だなんて。抜け穴だっていまだに使うし、水浴びだって、一人だったらしてるだろう?」
剥いたマンゴーを夕星に差し出していた朱夏は、危うく実を落っことしそうになった。
微妙に視線を逸らせているので、ただでさえバランスが悪いのだ。
上体ごとバランスを崩した朱夏の腕を、夕星が支えた。
「あんな兵士らと一緒に稽古してて、今更裸なんぞ、珍しくもないだろうに」
「そ、そういうわけじゃ、ないんだってば・・・・・・」
どうも夕星と話していると、上手く喋られない。
葵と喋っているような、軽口が出てこないのだ。
でもそれは、夕星の格好によるようだ。
ちょっとでも素肌が見えてしまうと、やたらと動悸が激しくなり、目を合わせられなくなってしまう。
今も夕星に腕を掴まれたまま、朱夏は怪しく視線を彷徨わせている。
夕星が、朱夏に気づいて片手を挙げる。
夕星の姿を認めた途端、朱夏の心臓は跳ね上がった。
下は穿いているが、上半身は裸なのだ。
朱夏はこそこそと、葵を真ん中にして盾にした。
ちなみに葵も上半身は裸なのだが、葵なら何とも思わない。
「ミードでも、持ってくれば良かったねぇ。でも朱夏の好きなミードは、変だからなぁ」
葵がバナナを剥きながら言う。
「甘いだけのミードなんて、物足りないわ。あたしは大人なのね。水浴びだってしないし」
つん、と澄まして言う朱夏に、葵は、ぶは、と吹き出す。
「あははっ。夕星殿の裸を見ただけで、真っ赤になってるような朱夏が、大人だなんて。抜け穴だっていまだに使うし、水浴びだって、一人だったらしてるだろう?」
剥いたマンゴーを夕星に差し出していた朱夏は、危うく実を落っことしそうになった。
微妙に視線を逸らせているので、ただでさえバランスが悪いのだ。
上体ごとバランスを崩した朱夏の腕を、夕星が支えた。
「あんな兵士らと一緒に稽古してて、今更裸なんぞ、珍しくもないだろうに」
「そ、そういうわけじゃ、ないんだってば・・・・・・」
どうも夕星と話していると、上手く喋られない。
葵と喋っているような、軽口が出てこないのだ。
でもそれは、夕星の格好によるようだ。
ちょっとでも素肌が見えてしまうと、やたらと動悸が激しくなり、目を合わせられなくなってしまう。
今も夕星に腕を掴まれたまま、朱夏は怪しく視線を彷徨わせている。


