「全く。葵だって、絶対泳ぎたかっただけなんだからっ」
ぶつぶつ言いながら、ずんずんと森を歩く。
目の端に美味しそうなマンゴーが映り、朱夏はぴたりと足を止めた。
良い感じに熟れた実を手に取る。
---そう言えば、初めてユウと出会ったときも、あたしはマンゴーを持ってて、ユウは水の中に・・・・・・---
まだあれからそれほど経っていないのに、随分昔のことのようだ。
少し口角を上げ、朱夏は首にかけた短剣を触った。
---いきなりこれ、投げつけてきたのよね---
首にかかる透き通った短剣は、薄い皮の鞘に納まっている。
憂杏が作ってくれたものだ。
朱夏は短剣を摘み、少し持ち上げて、まじまじと眺めた。
この短剣は、ククルカン皇家の守り刀だという。
ナスル姫も皇太子も、同じものを持っていると言っていた。
何故そんな大事なものを、簡単に会ったばかりの朱夏にくれたのだろう。
しかも、この短剣は、全体が金剛石(ダイヤモンド)だというのだ。
皇家のものというだけでなく、とんでもなく高価なものだということになる。
「不思議な人よね。ユウって」
呟いて、朱夏はマンゴーをいくつか摘み取った。
ぶつぶつ言いながら、ずんずんと森を歩く。
目の端に美味しそうなマンゴーが映り、朱夏はぴたりと足を止めた。
良い感じに熟れた実を手に取る。
---そう言えば、初めてユウと出会ったときも、あたしはマンゴーを持ってて、ユウは水の中に・・・・・・---
まだあれからそれほど経っていないのに、随分昔のことのようだ。
少し口角を上げ、朱夏は首にかけた短剣を触った。
---いきなりこれ、投げつけてきたのよね---
首にかかる透き通った短剣は、薄い皮の鞘に納まっている。
憂杏が作ってくれたものだ。
朱夏は短剣を摘み、少し持ち上げて、まじまじと眺めた。
この短剣は、ククルカン皇家の守り刀だという。
ナスル姫も皇太子も、同じものを持っていると言っていた。
何故そんな大事なものを、簡単に会ったばかりの朱夏にくれたのだろう。
しかも、この短剣は、全体が金剛石(ダイヤモンド)だというのだ。
皇家のものというだけでなく、とんでもなく高価なものだということになる。
「不思議な人よね。ユウって」
呟いて、朱夏はマンゴーをいくつか摘み取った。


