朱夏は、にこ、と笑って剣をどける。
そして、葵の襟元を開いて、締め上げた首を見た。
「ちょっと赤くなっちゃった。大体葵、あたしが飛びかかったからって、受け止めようなんてしてちゃ、駄目じゃない」
「だってさぁ・・・・・・あのまま倒れたら、怪我するじゃないか。朱夏、ほんとに容赦ないんだから」
上体を起こして言う葵に、朱夏は、ちっちっと指を振る。
「駄目だって。いっつも言ってるでしょ。実戦では、敵は容赦なんて、してくれないの」
「実戦経験なんて、朱夏だってないくせに。でもまぁそうだけどね。ていうか、どいてくれない? 重いんだけど」
「失礼ねっ!」
葵の上に乗っかったまま吠える朱夏は、ふと視線を感じて顔を上げた。
夕星が、にやにやしながらこちらに歩いてくる。
「なかなか凄まじかったな。いや面白かった。・・・・・・葵王も、よくこんな攻撃的な奴に、夜這いをかけたもんだな」
後半部分は声を潜め、夕星は少し乱れた髪を掻き上げた。
他の兵士と手合わせをしていたので、衣服が乱れている。
大きく開いた衣の合わせから、浅黒い肌に汗が伝うのが見える。
稽古中は動きやすいよう軽装なので、自然と露出されている部分も多くなる。
見慣れた風景なのに、朱夏はどきりとしてしまい、不自然に視線を逸らせた。
そして、葵の襟元を開いて、締め上げた首を見た。
「ちょっと赤くなっちゃった。大体葵、あたしが飛びかかったからって、受け止めようなんてしてちゃ、駄目じゃない」
「だってさぁ・・・・・・あのまま倒れたら、怪我するじゃないか。朱夏、ほんとに容赦ないんだから」
上体を起こして言う葵に、朱夏は、ちっちっと指を振る。
「駄目だって。いっつも言ってるでしょ。実戦では、敵は容赦なんて、してくれないの」
「実戦経験なんて、朱夏だってないくせに。でもまぁそうだけどね。ていうか、どいてくれない? 重いんだけど」
「失礼ねっ!」
葵の上に乗っかったまま吠える朱夏は、ふと視線を感じて顔を上げた。
夕星が、にやにやしながらこちらに歩いてくる。
「なかなか凄まじかったな。いや面白かった。・・・・・・葵王も、よくこんな攻撃的な奴に、夜這いをかけたもんだな」
後半部分は声を潜め、夕星は少し乱れた髪を掻き上げた。
他の兵士と手合わせをしていたので、衣服が乱れている。
大きく開いた衣の合わせから、浅黒い肌に汗が伝うのが見える。
稽古中は動きやすいよう軽装なので、自然と露出されている部分も多くなる。
見慣れた風景なのに、朱夏はどきりとしてしまい、不自然に視線を逸らせた。


