それからしばらくは、いつもと変わらぬ日々が続いた。
変わったことといえば、剣の稽古に葵が頻繁に参加するようになったことと、夕星もよく参加するということだ。
初めは兵士らも、葵はともかく宗主国の皇子である夕星に戸惑ったが、最近は慣れてきたのか、皆遠慮無く相手をしている。
元々商人のふりをして、実際に店まで構えるような男だ。
今ではすっかり皆と打ち解けている。
「やあっ!」
葵の相手をしている朱夏の剣が、彼の身体目掛けて繰り出される。
葵は身体を反転させて剣を避け、そのまま朱夏の懐に入ると、腕を掴んで投げ飛ばそうとする。
が、さすがに以前の隊長のように、軽々とはいかない。
朱夏の身体を持ち上げる前に、朱夏に脇腹を蹴られてしまう。
「つぅっ・・・・・・」
思わず手を離してしまった葵に、朱夏が飛びかかった。
「うわわっ! ちょ、ちょっと朱夏っ・・・・・・」
慌てた葵が、朱夏を受け止める。
だがそのまま、二人は倒れ込んだ。
朱夏は葵に馬乗りになり、手を交差して素早く葵の襟元を掴むと、ぐい、と腕を開くように締め上げた。
掴まれた襟が引っ張られ、葵の首が絞まる。
「んむむ~~・・・・・・」
顔をしかめ、葵が朱夏の手を押さえる。
力では、やはり葵には勝てない。
朱夏はぱっと手を離すと、傍らに落ちていた剣を取り、葵の喉元に突きつけた。
葵の目が、ちらりと剣を見、諦めたように身体の力を抜いた。
「・・・・・・降参」
変わったことといえば、剣の稽古に葵が頻繁に参加するようになったことと、夕星もよく参加するということだ。
初めは兵士らも、葵はともかく宗主国の皇子である夕星に戸惑ったが、最近は慣れてきたのか、皆遠慮無く相手をしている。
元々商人のふりをして、実際に店まで構えるような男だ。
今ではすっかり皆と打ち解けている。
「やあっ!」
葵の相手をしている朱夏の剣が、彼の身体目掛けて繰り出される。
葵は身体を反転させて剣を避け、そのまま朱夏の懐に入ると、腕を掴んで投げ飛ばそうとする。
が、さすがに以前の隊長のように、軽々とはいかない。
朱夏の身体を持ち上げる前に、朱夏に脇腹を蹴られてしまう。
「つぅっ・・・・・・」
思わず手を離してしまった葵に、朱夏が飛びかかった。
「うわわっ! ちょ、ちょっと朱夏っ・・・・・・」
慌てた葵が、朱夏を受け止める。
だがそのまま、二人は倒れ込んだ。
朱夏は葵に馬乗りになり、手を交差して素早く葵の襟元を掴むと、ぐい、と腕を開くように締め上げた。
掴まれた襟が引っ張られ、葵の首が絞まる。
「んむむ~~・・・・・・」
顔をしかめ、葵が朱夏の手を押さえる。
力では、やはり葵には勝てない。
朱夏はぱっと手を離すと、傍らに落ちていた剣を取り、葵の喉元に突きつけた。
葵の目が、ちらりと剣を見、諦めたように身体の力を抜いた。
「・・・・・・降参」


