内宮の大広間に行くと、そこは重臣たちが席にひしめいているわけでもなく、ぽつぽつ置かれたテーブルに軽食が置かれ、皆正装はしているものの、あまり堅苦しい雰囲気はなく、それぞれその辺で談笑している。
支配国の王族を迎えるというよりは、単なる立食パーティーのようだ。
あまり堅苦しい場には出たくないので、有り難いと思いながら、朱夏は所在なくきょろきょろと辺りを見回した。
何人かと挨拶を交わし、飲み物を物色していると、不意に軽く肩を叩かれる。
「朱夏。珍しい格好だね。そうやってると、ちゃんと女の子に見える」
振り返ると、真っ白い外套(マント)をつけた葵が立っていた。
昔は泣きべそをかきながら、ひたすら朱夏の後を追いかけていた葵は、今や一人前の男になっている。
背も朱夏より随分高くなったし、何より威厳がついたように思う。
だが葵は、昔と同じように、にこりと笑いかけると、朱夏の胸元に目を落とした。
「それ、つけてくれてるんだね」
朱夏の胸元に光るのは、燃えるようなスタールビーの首飾りだ。
「うん。せっかくもらったのに、こういう服にしか合わないのが、残念だけど」
「もうちょっと、小さいやつにしたつもりだったんだけどなぁ。でも、それをいつもつけるために、朱夏も、いつでもそういう格好をしてくれよ」
支配国の王族を迎えるというよりは、単なる立食パーティーのようだ。
あまり堅苦しい場には出たくないので、有り難いと思いながら、朱夏は所在なくきょろきょろと辺りを見回した。
何人かと挨拶を交わし、飲み物を物色していると、不意に軽く肩を叩かれる。
「朱夏。珍しい格好だね。そうやってると、ちゃんと女の子に見える」
振り返ると、真っ白い外套(マント)をつけた葵が立っていた。
昔は泣きべそをかきながら、ひたすら朱夏の後を追いかけていた葵は、今や一人前の男になっている。
背も朱夏より随分高くなったし、何より威厳がついたように思う。
だが葵は、昔と同じように、にこりと笑いかけると、朱夏の胸元に目を落とした。
「それ、つけてくれてるんだね」
朱夏の胸元に光るのは、燃えるようなスタールビーの首飾りだ。
「うん。せっかくもらったのに、こういう服にしか合わないのが、残念だけど」
「もうちょっと、小さいやつにしたつもりだったんだけどなぁ。でも、それをいつもつけるために、朱夏も、いつでもそういう格好をしてくれよ」


