しばしの沈黙の後、ナスル姫が立ち上がって声を上げた。
「ああっ! 素敵!! お兄様ったら、何て格好良いの!! さらっとそんなことを言えるなんて!」
興奮気味に叫び、ナスル姫は、がばっと朱夏を覗き込んだ。
「朱夏のお気持ちは? ああ、羨ましいわぁ~。わたくしも、ずばんと想いをぶつけられてみたい~」
一人うきゃうきゃと、朱夏よりも顔を赤らめて興奮しているナスル姫のお陰で、場が少し和む。
炎駒は一つ息をつくと、己を落ち着かせるように、少し目を瞑った。
「・・・・・・夕星殿のお気持ちは、わかりました。わたくしは、娘が望むとおりにすれば良いと、思っております」
そう言って、朱夏の頭を軽く撫でた。
朱夏はこの状況を嬉しく思う反面、素直に喜べない。
葵のことが、心に引っかかっている。
「では、今回のアルファルド訪問は、かなりな大事件もありましたが、結果的には得るものが大きかったということで、めでたしですな。ナスルも、そろそろ心が決まった頃ではないか?」
葡萄酒の杯を掲げ、にこやかに言う皇太子に、ちょっとナスル姫の顔が翳ったのを、朱夏は見逃さなかった。
---どうしたのだろう?---
「ああっ! 素敵!! お兄様ったら、何て格好良いの!! さらっとそんなことを言えるなんて!」
興奮気味に叫び、ナスル姫は、がばっと朱夏を覗き込んだ。
「朱夏のお気持ちは? ああ、羨ましいわぁ~。わたくしも、ずばんと想いをぶつけられてみたい~」
一人うきゃうきゃと、朱夏よりも顔を赤らめて興奮しているナスル姫のお陰で、場が少し和む。
炎駒は一つ息をつくと、己を落ち着かせるように、少し目を瞑った。
「・・・・・・夕星殿のお気持ちは、わかりました。わたくしは、娘が望むとおりにすれば良いと、思っております」
そう言って、朱夏の頭を軽く撫でた。
朱夏はこの状況を嬉しく思う反面、素直に喜べない。
葵のことが、心に引っかかっている。
「では、今回のアルファルド訪問は、かなりな大事件もありましたが、結果的には得るものが大きかったということで、めでたしですな。ナスルも、そろそろ心が決まった頃ではないか?」
葡萄酒の杯を掲げ、にこやかに言う皇太子に、ちょっとナスル姫の顔が翳ったのを、朱夏は見逃さなかった。
---どうしたのだろう?---


