「何がありました? 朱夏様が、そのように涙を流す相手というのは、どなたなのですか?」
朱夏はしゃくり上げながら、小さな文机の上に目をやった。
視線の先には、首飾りになった短剣がある。
「あの短剣を、くれた人。あのとき、あたしを葵から助けてくれた人よ」
「商人ですか。確か、ユウとか・・・・・・」
内心の驚きを隠しつつ、桂枝は静かに言った。
あの夜のことは、朱夏が寝付いた後で、炎駒から聞いた。
桂枝も炎駒と同じように、朱夏と葵のことを見ていたので驚いたが、すぐに朱夏を守ることに同意した。
アルにも大筋を伝え、こちらに移したのだ。
しかし、話の中に出てきた、ユウという商人については、炎駒同様、桂枝も疑いの目を捨てきれない。
何せ、行動が怪しすぎるのだ。
その怪しい人物を想って、今、朱夏が泣いている。
朱夏はしゃくり上げながら、小さな文机の上に目をやった。
視線の先には、首飾りになった短剣がある。
「あの短剣を、くれた人。あのとき、あたしを葵から助けてくれた人よ」
「商人ですか。確か、ユウとか・・・・・・」
内心の驚きを隠しつつ、桂枝は静かに言った。
あの夜のことは、朱夏が寝付いた後で、炎駒から聞いた。
桂枝も炎駒と同じように、朱夏と葵のことを見ていたので驚いたが、すぐに朱夏を守ることに同意した。
アルにも大筋を伝え、こちらに移したのだ。
しかし、話の中に出てきた、ユウという商人については、炎駒同様、桂枝も疑いの目を捨てきれない。
何せ、行動が怪しすぎるのだ。
その怪しい人物を想って、今、朱夏が泣いている。


