あの後、炎駒はすぐに朱夏の元に駆けつけた。
その時点では、娘が攫われそうになったということしか伝わっていなかったが、朱夏を自分の宝瓶宮に引き取ることを提案したのだ。
あのような葵を見て以来、朱夏は葵が怖くなった。
昨夜のようなことが、いつまた起こるともわからない。
いかに自分が、葵を甘く見ていたかを、思い知ったのだ。
葵は王子だ。
王に次ぐ権限がある。
昨夜のように人払いをされたら、どうすることもできない。
葵が忍んできても、返り討ちにできると思っていたが、それはいつもの葵であった場合。
優しく気弱な、昔の葵だった場合のみ、通用することだったのだ。
しかし、父の提案に、朱夏は迷った。
内宮は確かに警備もしっかりしているし、父の元にいると思えば、安心できる。
だが、相手は王族だ。
いくら父でも、逆らえない。
葵が炎駒に、宝瓶宮を空けるよう命じれば、今の外宮の部屋にいるのと変わらない状態になってしまう。
だが、どうしても夜、一人になるのは怖かった。
その時点では、娘が攫われそうになったということしか伝わっていなかったが、朱夏を自分の宝瓶宮に引き取ることを提案したのだ。
あのような葵を見て以来、朱夏は葵が怖くなった。
昨夜のようなことが、いつまた起こるともわからない。
いかに自分が、葵を甘く見ていたかを、思い知ったのだ。
葵は王子だ。
王に次ぐ権限がある。
昨夜のように人払いをされたら、どうすることもできない。
葵が忍んできても、返り討ちにできると思っていたが、それはいつもの葵であった場合。
優しく気弱な、昔の葵だった場合のみ、通用することだったのだ。
しかし、父の提案に、朱夏は迷った。
内宮は確かに警備もしっかりしているし、父の元にいると思えば、安心できる。
だが、相手は王族だ。
いくら父でも、逆らえない。
葵が炎駒に、宝瓶宮を空けるよう命じれば、今の外宮の部屋にいるのと変わらない状態になってしまう。
だが、どうしても夜、一人になるのは怖かった。


