『もしもし~、何?』 スピーカーに してるようだから 相手の声がきこえる。 「愛美先輩、コイツ破りましたよー」 『ふぅん、そうなんだ~。…良い度胸してんじゃん。』 一瞬にして声の質が 変わって手に汗をかいた。 怖い、いつの間にか そんな感情が出てきた。 泣きそう。 …でも泣けない。 逃げたい。 …でも逃げれない。 助けてほしい。 …でも迷惑かけたくない。