「葵〜〜、昨日はどうだった?」 紫帆がニヤニヤしながら、あたしに聞いてくる。 き、昨日って……… 昨日のことを思い出し、あたしの顔は、ボッと赤くなる。 「えっ!もしかして、昨日ついにっ?」 紫帆が急に大声を出して、叫ぶものだから、あたしは急いで紫帆の口を塞ぐ。 「ち、ちょっとっ!大きい声で言わないでっ」 ………って あたしの方が大きいかも。 「ってことは、ホントなんだね〜」 紫帆があたしに同意を求めるように、言うもんだから、真っ赤な顔で黙り込むあたし。