「オレも葵にプレゼントがあるんだ」



えっ



ぷ、プレゼント?!



翔は、あたしが驚く間にも、あたしを持ち上げて、翔の膝の上に座らせた。


そして、向き合う形に。



「し、翔……っ」



恥ずかしくて、翔の名前を呼んだ。



「メリークリスマス、葵」


そして、翔に渡されたのは、白い、赤いリボンがされた小さい箱。



「メリークリスマス…って」



あぁ!



「今日…、クリスマス……」



そうだった……、今日ってクリスマスなんだ