センセイのチカラ―受験生応援小説―




そこまで辛い顔せんでも・・・・・・


眉間にしわ寄せて、本気で悩んでる。




「もういいっっ!!」



私は、走り出した。


体育館裏まで一気にダッシュ。


ここなら、思う存分泣ける。




「萌美!!待ってよ」



瑠美の声が聞こえるけど、私の足は止まらへんかった。


こんなことになるなんて。


永遠の片思いで満足しとけば良かった。


伝えたいなんて・・・・・・

思ってしまったから。



身の程知らずや。


中学生が、大人に恋してどないすんねん。



情けない。




受験生やのに、恋愛に夢中になるなんて、あほやった。