†††

「店主はどこだよ!?」

 隼人は必死に店主を呼ぶが、一向に出てくる気配がない。どうなってんだこの店は!

「いない?」

「うん。何か別のことをしてるみたい」

「その店はいつから創業してるんだい」

「さあ~? かなり昔からあったみたいだよ」

 不思議な駄菓子屋だ。

「もうすぐ始業時間」

 匠は腕時計を健に示した。

「わっ!? また食べ損ねた!」

 二人は今日の授業は楽しいかなと期待を胸に、足早に学園の門をくぐり抜けた。