本物なはずがないと解ってはいても膝が小刻みに震える。この至近距離では、ヘタをすればBB弾だってやばい。 「日本は平和です」 ニコリと笑ってその引鉄(ひきがね)をしぼった。 「くっ!?」 撃たれる!? 隼人はどうする事も出来ずに閉じた瞼に力を込める。しかし、向けられた銃口からとても軽い破裂音がして日本国旗が飛び出し隼人は呆然とした。 「はへ……?」 風に揺れる国旗越しに匠を見つめる。少年の表情は何も表さず、ただ隼人を見下ろしていた。 それは隼人の目に、冷たくも優しくも映る。