ここですっぱり「止めよう」と言われたら即座に解散して、家でバラエティ番組を観るくらいにはむしろ帰りたい。

 溜息を吐きつつふと顔を上げた三人は、空き地から見えるプレハブ小屋の屋根と青い空がやけに目にしみた。

 どうして、ここまで隼人に付き合っているんだろう。なんだかんだで隼人には勝てない。

 いや、隼人自身ではなく、隼人の後ろにいる奴が怖いから言うことを聞いているに過ぎない。

 やっぱりなんだかんだで、隼人は組員の一人に気に入られている。

 馬鹿だからかもしれないが、ある種のカリスマ的なものというか魅力というかは、少なからず備えているのかもしれない。当然だが、これはあくまでも三人の想像に過ぎない。