女子の間で、二人は何か良からぬ妄想をされている。

 無理もないかもしれない、匠は細身で百七十二センチのスラリとした美形。方や、健は百七十五センチのガッシリした体格で顔も悪くない。

 ただの天才(バカ)と馬鹿だが、ネタとして見ればこれほど腐った思考の的(まと)は存在しないだろう。

 敬遠されてはいるが彼は間違いなく、「愛されるべき人物」なのだと言える。

 それはさておき、明日は土曜日。隼人たちと匠たちは、お互いどういった動きを見せるのだろうか──?