そして。

時はめぐって問題の―――


「いやだぁっ!」


………2日後。





「そんな事言ったってダメ!パーティーに行くんだからこれ着なさい!」

「でも、これじゃなくても…!」


今日は約束のパーティーの日。

パーティーは夕方からなので今は女の子だけでその準備中。

…と言っても私達だけで全部の準備なんて出来る訳もないから、結希ちゃんの所の専属の美容師さんにいろいろとしてもらっているんだけどね。

専属の美容師さんなんて…。

さすが華坂財閥の御令嬢。

思わず感嘆のため息がでてしまいました。

髪を綺麗にアレンジしてもらって、メイクも同様に。

私の好みに合わせてもらっちゃったみたいで、ナチュラルに、でも可愛く変身してしまって…


「なんか…私じゃないみたい…」


鏡に映った自分を見て呟く。

天然パーマのかかったセミロングの髪は可愛らしくサイドポニーテールに。

顔はナチュラルメイクで、ピンクのリップグロスを唇に乗せて。


「こんなに可愛らしい方は初めて!やりがいがありますね!」

「でしょ?岡本さんならそう言って喜んでしてくれると思ってたわ♪」


結希ちゃんと美容師さん…岡本さんが嬉々とした表情で話してる。