携帯を取り出して、奴の番号を表示させて、それを眺めてから閉じる。そんな行為を何度もしている自分に苦笑した。 いつからこんなに心配性になったのかしら。 眼鏡に手をかけて、白い息を吐く。 待つ事は苦痛ではないのに、会えないと不安になる。 こんな感情を素直に持てる自分に驚く。しかも、飽きる事なく、慣れる事なく─────ずっと、ずっとだ。