それにしても、 あたしは真正面の大時計に視線をやる。仕事帰りの為遅れる事も予想していたけど、約束時間には間に合った事に安堵しながら、徐々にそれを越えていく時間にいつまでこうして立ち尽くせば良いのか、いい加減足が疲れてきた。 いや、それより寒い。 まさか、事故でもしてないわよね? 約束をした男は、意外にも今まで時間に遅れた事が一度もない。 それ故、いらない心配が過ぎって益々冷えてきた。