お母さんが行った後に喪服ではなく普通の服に着替え外に出た 紫苑にもらった勿忘草だけを持って 家の門を開けて外にでようとしたら 「あっやっぱり裕君いたんだね」 そこには西岡がいた 「裕君なら今日も行かないと思って待ってたんだ」 「どうした?」 西岡は目をあかくして無理に笑っていた 「これを渡しにきたの゛ 西岡は一つの便箋を大切そうに俺に渡してきた 「なんだこれ…?」 「紫苑からよ…。あの子が亡くなる前に裕君に渡してって頼まれたの」