隣の男はよく見える


1階に着いてエレベーターを降りたところで携帯が鳴った。


立ち止まって携帯に出た。


隣を旭が通り過ぎて行く。



『さくら、俺だけど。』

有也だ。

「うん。どうしたの?」


約束は7時だ・・どうしたんだろう?


『悪い。今日ダメになった。用事ができて・・・。』


案の定・・・か。



「そっか・・・いいよ。また今度で。」


『ごめんな。今度必ず。じゃあ・・・。』



あっさり電話は切れた。


あんまりあっさりしすぎで・・・

ガックリ・・・



しょうがない多分仕事だろう。



携帯を閉じて前を見ると・・・