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『マーヤ。一緒に帰ろう!』


「有美。うん、帰ろう。」



時は遡り
私が中学生のとき。



私は親友である桜田 真綾(サクラダ マアヤ)と大半の時間を過ごしていた。




「有美ってば、髪の色、戻さないの?」


『えー。良くない?金髪、格好良くて。』


「目立つよ。」


『目立ってなんぼです。』




そう。
あの頃、目立ちたがり屋だった。

ただ、粋がっていただけだけど。




長い髪を金髪に染めて
教師に反抗して。



さすがに
酒やタバコを飲んだり吸ったりはしなかった。
暴力沙汰も起こさなかった。