歌い終わって、 視界が真っ暗になった。 ―――ん? いや、意識はある。 足に地面を感じるから、立っている。 ただ、あったかいモノに包まれていた。 《キャー!!》 あれ、なんか叫び声が聞こえる。 顔をあげてみると 『……魁。』 あったかいモノは魁だった。 つまりは、魁に抱きしめられていた。 え?え? 「ククッ、有美、顔真っ赤。」 魁が笑いながら言う。 『いや、離してよ。なにこの羞恥プレイ。』 観客の皆さんはじーっとこちらを見ている。 ついでに、華南と泰斗も。 いや、見てないで助けてよ。