春風が通りぬけるとき。



『ままま真帆っ!』


吃りすぎ、と自然に苦笑いが零れる。


『その…うまく言えないけど、こっちこそ、ありがとう、だよ!』

「うん」

『……なんか、照れるねコレ』

「…そうだね」


(……ピュアだ。って親友相手に何思ってんのだか)

考えた自分に呆れ半分に突っ込んだ。


『あ、真帆! 明日、暇?』


また唐突にハイテンションな声色に戻しながら尋ねる萌。


「何で?」

『明日暇なら、久しぶりに一緒に買い物行きたいと思って!』

「え……」


(明日…?)