田原にも、萌にも。 何より自分自身のために。 「それが、貴方の答え?」 「はい」 顔を上げた少女の表情は柔らかくて、一歩の成長が読み取れた。 「先生、ありがとうございました」 立ち上がり、頭を深く下げる。 「いいえ、私は何もしてないわ。ごめんなさいね、役にたたなくて」 先生を見やれば、申し訳なさそうに眉を寄せていた。 「そんなっ! 先生のおかげであたし、迷いはもうなくなったんです」 だからそんなことありません、と力強く発すれば、彼女は嬉しそうに微笑みを浮かべた。