何を言われても、瑞希は一言も返さず、ただ耐えていた。自分への暴力がおさまるまで。過去に何度もそうしたように。

地面に倒れ込んだ瑞希を、3人は容赦なく蹴り、瑞希は体を丸くしてそれに耐えた。

やがて一人がポリバケツを持って来て、“バシャ”っと冷たい水を瑞希に浴びせた。

「ヒャッ」

「ざまあ見ろ」

「二度と達也様に近付くんじゃねえぞ!」



3人が去っても、瑞希は立ち上がれなかった。
無理に立とうとしても、目の前がグラグラと揺れ、目を開けている事すら出来なくなった。

瑞希はギュッと目を閉じると、やがて意識を手放したのだった……