「年下の彼女にデート代払わせるバカがどこにいんだよ」



戸田さんはあたしを見下ろしながら言った。



「えーっ!?でも…」



「いーから!!お前は黙っておごられてりゃあいいの。分かったか?」



ズイッとあたしの顔を覗き込んだ戸田さん。



うぅっ…
そんな近くで言われたら断れないじゃん!!



「じ、じゃあ…お言葉に甘えさせてもらいます……」



あたしは弱々しく言った。



「分かればよしっ♪」



戸田さんは嬉しそうに言った。



もぉ〜!!
あたし、戸田さんには弱いなぁ…


「水樹」



ふいに名前を呼ばれて戸田さんを見た。



「ん?なに…」



その時、あたしの言葉を遮るようにスッと戸田さんの綺麗な手が差し出された。



「手、繋ご?」



手?
手って…
な、なんか、カレカノみたーい!!←いや、カレカノだけど。(笑)



あたしは恐る恐る手を差し出した。