「…ところで……どこ行くの?」



「んー?秘密ー」



は!?
秘密!?



「ちょ、戸田さん!?」



あたしは問い詰めるように戸田さんを見た。



「はは、やっぱおもしれぇわ水樹は…ありきたりで悪いかもだけど……水族館なんてどう?」



水族館!!
あたし大好き!!



「行きたいっ!!あたし大好きだよ〜♪」



「そっかそっか、なら決まりだな」


戸田さんはあたしの頭を子供をあやすみたいに撫でた。



「…あのさ、水樹……」



いきなり戸田さんが低くて真面目な声を出したからびっくりした。


「な、何?」



あたしは戸惑いながらも聞き返した。