「もう、戸田さん!!」



「ん?何?」



戸田さんは妖艶な眼差しであたしを捕える。



卑怯だよっ…
そんな目で……



再び俯いたあたしのおでこに、戸田さんは優しくキスを落とした。


「機嫌直った?水樹チャン♪」



戸田さんはニヤニヤしながらあたしを見た。



戸田さんって…
仕事場とは全然キャラ違うんだな…



付き合い始めてから、戸田さんのこーゆう意外な一面を発見したな〜…



「と、とにかく早く行こっ!!」



あたしは照れ隠しをする様に戸田さんから目を背けた。



戸田さんはクスッと笑うと再びハンドルを握った。



「りょーかい♪」



戸田さんはそう言うと車を走らせた。