「……あの…さ…」



美姫は気まずそうにあたしから視線を逸らす。



「ど、どしたの?」



美姫は俯いたまま口を開こうとしない。



「美姫……?」



あたしはそんな美姫が心配になり、美姫に近寄った。



「あ…ご、ごめんね〜!!やっぱなんもないわっ!!ごめんね、いきなり」



美姫は無理矢理作ったような笑顔をあたしに向けると足早に更衣室を出ていった。



……どうしたんだろ、美姫…
なんかいつもと違ったな……



あんなテンション低い美姫を見るのはすごくまれなことだ。



いつもは明るいのに……



あたしは不思議に思いながらも着替えを済ませ、更衣室を出た。