「そっか…」




あたしはなんとなく俯いた。




なんか…いきなり不安になったんだ。




どうしてなのかは分かんないけど




司令官からの急な告白はあたしを結構苦しめていた。




「……二宮さん?」




戸田さんに名前を呼ばれ、ドキッと胸が高鳴った。




あれ……?
あたし、なんで戸田さんにドキドキしてるの?




「ううん…っ…なんでもない…」




あたしは戸田さんの目を見ずに言った。




「……二宮さん、こっち向いて?」




戸田さんは低く、ハスキーな声で囁いた。




「……っ…戸田さ…」




彼の名前を呼ぼうとした瞬間、彼はあたしをいきなり強く抱き締めた。




「…………」




「……ごめん…いきなりこんなことして」




戸田さんはあたしを抱き締めたまま、言った。