「俺はこれからトレーニング行くけど…水樹は?どうする?」



「あ、あたしは射撃訓練行くよ!!戸田さんも行くって行ってたから」



「分かった」



あたしと桐島ちゃんはそこで別れた。



――ヴヴヴ…



ポケットに入っていたケータイが鳴った。



電話…
戸田さんからだ!!



「はいはーい、水樹〜!!」



『水樹?俺だけど』



「うん。どうしたのー?」



『俺今さ、射撃訓練場にいんだけど水樹も来てくんない?』



「あたしも今行こうと思ってたんだ!!今行くね♪」



『あぁ、待ってるよ。』



そこで戸田さんとの電話を切った。



あたしはケータイをにしまい、射撃訓練場に向かった。



――射撃訓練場。



「――戸田さーん!!」



「おー、水樹」



戸田さんは射撃訓練場の前に立っていた。



「あのさ、水樹。今日俺の部屋来ねぇ?」



戸田さんは持っていたスポーツドリンクを一口飲んだ。



「うん!!あたしも今日、会おうって言おうと思ってたんだ♪」



あたしは明るく言うように心掛けた。



「そっか。なら良かった。じゃあ終わったらオフィスで待ってて」


「うん」



あたし達は一緒に射撃訓練場に入った。