あたしは冷静を装いながらも射撃訓練に向かった。




――射撃訓練場。




「あら!!水樹〜!!遅かったじゃない、何してたの?」




美姫が銃を打つのを止めてあたしに近寄ってきた。




「う〜ん…ちょっと大変なことになっちゃって…」




「大変なこと?」




美姫は首を傾げた。




「うん…あのさっ!!今日、飲み行かない?その時に詳しく話すからさ!!」




「えぇ、いいわよ。じゃあ続きやりましょ!!」




「うんっ」




あたしは準備をすると訓練に入った。




――ガチャッ




「――あら?戸田さんじゃない!!」



戸田さん!?




あたしは思わずドキッとしながらも振り向いた。




「あ…櫻井さんに…二宮さん?」




そこには相変わらずイケメンな戸田さんの姿。




「戸田さんも射撃訓練に来たんですか?」




美姫は愛想良く言った。




「あぁ。次の時の為に腕を磨いておこうと思って…」




「そーなんだー!!あ、ねぇ戸田さん!!射撃見せてよ!!」




あたしは戸田さんの顔を見た。




「えっ?」