――…



「……そろそろ落ち着いたか?」



「…うん……」



桐島ちゃんはゆっくりあたしを離した。



「ありがとね、桐島ちゃん…肩貸してもらっちゃって…」



あたしは苦笑いを溢した。



なんか情けないよ〜〜!!!!(笑)



「別にどうってことねぇよ。仲間だろ?遠慮すんな」



桐島ちゃんは優しく微笑むと、あたしの頭の上に手を置いた。



――ウィーン…



手術室の扉が開いて、ドクターが出てきた。



あたしと桐島ちゃんは素早く駆け寄る。



「あ、あのっ!!戸田さんは……」



「今の所、一命は取り止めました。幸い、体内には銃弾は貫通していませんでした。」



「良かった…」



あたしは胸を撫で下ろした。



「正し、油断は禁物です。後は本人の体力次第になります」



ドクターは真剣な顔をして、あたし達に話す。



戸田さん…



まだ安心できる状態ではないってことだね。



「とにかく今はまだ何とも言えません。意識が戻り次第、連絡致します」



「はい。お願いします」



桐島ちゃんは混乱していて何も言えないあたしの代わりに返事をしてくれた。



もう…



何が何だか、よく分からない…